2018年3月18日(日)の夕食は、母の誕生日のお祝いで赤羽橋にある料亭『東京 芝 とうふ屋うかい』へ。
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ここは何度か父母を連れてきたことがあり、4年ぶり。

広大な敷地に山形の造り酒屋や新潟の豪農の屋敷を移築した趣きのある建物。
中は数寄屋造りの個室58部屋と大広間3部屋。
部屋の窓からは緑豊かな日本庭園が望め、ゆったりとした時間が流れています。
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メニューは季節の味覚と名物の豆腐料理を組み合わせた竹、松、花、月、芝特別会席の全5コース。

私たちがいただいたのは「花コース」10,800円(税込・サ別)です。
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先八寸は磯香さざえ、蛸もずく、鯛桜すし。

磯香さざえは薄切りした身に長芋の衣を付けて揚げてあり、タケノコとワカメ、木の芽が添えられています。
衣はねっとりしていて、身は歯応えがあって甘みがあります。
ワカメは蕩けそうなほど柔らかく、タケノコはシャクシャクした軽快な食感で、あっさりとした上品な味付けがされています。

蛸もずくは蛸ももずくもコリコリ。
ほどよい酸味でさっぱりいただけます。
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鯛桜すしは桜の葉で包まれ、桜の花が添えられていて春を感じます。
淡白ながら甘味があっていいですね。
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名物のあげ田楽は2切れあり、小ぶりの玉子焼きが1切れ添えられています。
あげ田楽は油揚げを炭火で炙って味噌を塗ったもので、刻み白ねぎをたっぷりのせていただきます。
外はパリッと中はふわっとしていて、刻み白ねぎはシャキシャキ。
油揚げの香ばしさと味噌の甘味がとても良く合っています。
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御造りは鰹と鰆。
細かく砕いた氷の入った器に盛り付けられ、紅芯大根のツマが添えられています。
鰹も鰆も甘くていいけど、小さな切り身で2切れずつしかないのがちょっと残念。
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合肴は吹き寄せ蛤。
雲丹、蛤、湯葉の盛り合わせに餡が掛かっています。
蛤と湯葉に薄い味付けの餡が絡み、雲丹の濃厚な味がいいアクセントになっています。
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名物の豆水とうふは翁とうふへ変更することもできますが、やはりここは豆水とうふにしました。
大きな土鍋で登場し、仲居さんが取り分けてくれます。
豆乳をだしで割った汁の中に豆腐が入っています。
豆腐は国産大豆に天然にがりを使用した自家製の絹ごし。
滑らかな舌触りで、大豆の甘みをしっかりと感じる濃厚な味わい。
汁は豆乳のマイルドでクリーミーな味に鰹と昆布からとっただしが効いていて旨味があります。
だし醤油と塩昆布が用意されていますが、私的には塩昆布を加えるのがおすすめです。
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焼物はやまめ沢焼。
焼いたやまめの切り身に野菜を重ねてあり、揚げた中骨を添え、だしが掛かっています。
切り身は柔らかくてさっぱりとした上品な味。
中骨はカリカリしていて香ばしいです。
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御食事はたけのこご飯と味噌汁、香の物。

せいろに入ったたけのこご飯はふっくら炊き上がっていて、たけのこの風味を活かすあっさりとした上品な味付け。

味噌汁は湯葉が入った赤だしで濃い目。

香の物の春キャベツが甘く、新ごぼうはさっぱりしています。
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甘味は春苺と抹茶よせ。

苺はあっさりとした甘さ。

抹茶寄せは抹茶と豆乳を固めたもの。
苦味や甘味は控えめで、上にのったこし餡と合わせるとちょうどいいですね。

美味しい料理、気持ちいい接客、趣きのある建物、立派な庭のおかげで楽しいひとときを過ごせました。

ごちそうさまでした。

店名:東京 芝 とうふ屋うかい
住所:東京都港区芝公園4-4-13
電話:03-3436-1025

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