2016年11月6日(日)、3泊4日の松山・鞆の浦・倉敷旅行最終目の昼食は岡山県岡山市の『食堂やまと』へ。
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ここは中華そばとカツ丼が有名な、昭和23年創業の親子三代続く老舗の食堂です。
お店自体は前々から知っていましたが、訪れるのは今回が初めて。
岡山後楽園と岡山城を観光した後に寄りました。

13時に到着すると、やはり人気店だけあって外待ちが11人。
入店まで20分ほど掛かりました。

店内はそれほど広くはなく、カウンターが8席と4人掛けテーブルが4卓あり、相席のため本当に満席でギュウギュウな状態。
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メニューは中華そばや五目そば、チャーシュー麺と言った麺類の他、カツ丼、ヤキメシ、ハヤシライス、カレー、オムレツ、とんかつ、シチューなど、バリエーションが豊富です。

で、注文したのは迷わず中華そばとカツ丼(小)。

5、6分ほどで両方運ばれて来ましたが、まずは中華そばからいただきます。
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■中華そば 730円(税込)
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薄い茶濁色をしたスープは昆布と削り節、豚骨、豚皮から取った出汁に醤油や塩などの調味料を加えて味付けしたもの。
丼の中で出汁とタレを合わせるのではなく、鍋の中で味を仕上げているそうです。
スープには仄かなとろみがありますが、これは豚皮によるものだそう。
少し放っておくとすぐに表面に薄く膜が張るので、コラーゲンがたっぷり入っているようですね。
やや甘めの優しい口当たりで、なんとも円やか。
濃厚でコクがあるけど、くどい感じはありません。
そして、魚介と豚の旨味がしっかり出ています。
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麺は中細ストレート麺。
茹で加減はやや柔らかめで、モチっとした食感。
小麦の甘味があり、スープとの絡みも良好です。
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具はチャーシューとメンマ、もやし、青ねぎが入っています。

チャーシューは赤身と脂身の部位の2種類。
赤身の方は旨味があって良かったけど、脂身の方はほとんど脂身だったので苦手。

メンマは細めなものが2本とちょっと寂しい感じ。

もやしは西日本でよく見かける細もやしで、シャキシャキした食感。

麺と具を食べ終えたら、次はカツ丼をいただきます。
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■カツ丼(小) 520円(税込)

カツ丼は一般的な卵とじのカツ丼ではなく、岡山のご当地グルメであるデミカツ丼です。
ご飯の上にとんかつを乗せ、上からデミグラスソースをたっぷり掛け、グリーンピースをトッピングしています。
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デミグラスソースは中華そばで使用する出汁にソースやトマトケチャップを加えて作っているそうです。
濃厚で甘みがあり、酸味が効いています。

とんかつは衣がサクサクで、身がジューシーで柔らかく、一口大にカットされているので食べやすい。

デミグラスソースがとんかつとご飯によく合います。

小サイズが用意されているので、中華そばのサイドメニューにはピッタリですね。

デミカツ丼自体は食べたことがあったので驚ろきはしなかったけど、ここの中華そばには意表を突かれましたね。
今回の旅行で訪れた尾道の『朱華園』や笠原の『中華そば 坂本』に比べたら期待度は正直三番目だったのですが、ここが一番良かったです。
飲み干さずにはいられないスープで、とても満足しました。
来て良かったです。

ごちそうさまでした。

店名:食堂 やまと
住所:岡山県岡山市北区表町1-9-7
電話:086-232-3944

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