2019年8月18日（日）の夕食は、江戸川橋の『鮨とよ島』へ。

ここは15、16年前から年に１回は訪れているお気に入りの寿司店で、今年は２回目。

いつものように18時に予約して身内５人で訪問。
先客はおらず、後客はご高齢の女性おひとり。
何度かお見かけたしたことのある常連さんです。

お店はＬ字形のカウンターに８席と４人掛けテーブルが３卓あり、物腰の柔らかい大将とお手伝いの女性のお二人で切り盛りされています。

ここではカウンター席に座ってビールと冷酒を飲みながら、つまみと寿司をおまかせでいただくというのがいつものパターンです。

最初に出てきたのはシラウオの唐揚げ。
カリッとしていて、ほどよい塩加減です。

次はモズク酢。
ほどよい酸味でさっぱりといただけます。

次はハモの湯引き。
ハモに梅肉と昆布、醤油を合わせたタレがかかっていて、これもさっぱりといただけます。

次は締めサバとシンコ、ヒラメの刺身３点盛り。
締めサバは白板昆布が巻いてあり、煮切り醤油が塗られています。
この白板昆布がいい仕事をしていて、酸味と甘味を旨味で優しく包んでいます。
シンコは煮切り醤油が塗られていて、甘味と酸味のバランスが絶妙です。
ヒラメは青森県産で、塩が振ってあり、レモンを搾っていただくと、上品な旨味が引き立ちます。

次はサラダ。
トビッコ、大根、胡瓜、人参、茗荷、大葉、蓼の７種類が入っています。
極細の千切りは手切り。
ドレッシングは使っておらず、煮切り醤油とトビッコの塩気がドレッシング代わり。
さっぱりしていて、他店では味わえないサラダです。

次はミンククジラの刺身で、ゴマ油と塩が振られ、生姜が添えられています。
人生で初めてミンククジラを食べたけど、柔らかくて臭みもなく旨味が濃厚ですね。

次は茶碗蒸し。
具は貝柱、ユリ根、三つ葉で、出汁の風味をを引き立たせるために具は敢えてシンプルにしているとのこと。
カツオ出汁が効いています。

いつも茶碗蒸しの後は握りがスタートするのですが、ここの握りは煮切り醤油が塗られているか、塩が振られているので、自分では何もつけずにいただきます。

最初の握りはスミイカとヒラメ。
スミイカは歯がスッと入り、甘味があります。
ヒラメは塩とレモンでいただいた刺身とはまた違った味わいでこれもいいですね。

次はインドマグロの大トロの握り２巻。
いつもなら大トロと中トロが１巻ずつだけど、今回は中トロが手に入らなかったとのこと。
口の中でとろけ、脂の旨味と甘味がジュワッと広がります。

次は甘エビと赤貝の握り。
甘エビはプリプリしていて瑞々しくとても甘い。
赤貝はコリコリと歯応えがあって、噛むほどに甘味が出てきます。

次は車エビの握り。
ふっくらと柔らかく茹でられていて、甘味があります。

次は玉子焼き、スミイカのゲソと穴子の握り。
玉子焼きは大将のお手製で、砂糖は加えておらず、ほどよい甘さ。
スミイカのゲソは刺身でいただいた胴体とは違った食感でコリコリしていて甘いです。
穴子は身がふっくらしていて柔らかく、口の中でとろけ、旨味がジュワッと広がります。

次はちょっと食べてみてと言って出してくれた宮崎県の千本漬け。
ゴマは大将が炒ったそう。
ほんのり甘塩っぱくて、ポリポリした食感がいいですね。

次はイクラ巻き。
イクラとシャリを板海苔で巻かず、挟んで手渡し。
この形にすることで海苔がパリパリのままいただけます。
イクラがプチッと弾けて甘い汁が広がります。

次はトロたく巻き。
大トロの握り寿司に細切りしたたくあんを入れ、板海苔で挟んでいます。
海苔のパリパリ感とたくあんのコリコリ感が加わって、握りとは違った食感を楽しめます。

寿司が終わるとアサリと大根のお吸い物。
カツオ出汁が効いています。
そして大根に出汁が染みていてたまりません。

食後のデザートは林檎のコンポートと羊羹。
林檎のコンポートはシャキシャキしていて、甘さは控えめ。
羊羹は濃厚ではなくあっさりとした甘味が絶妙です。
どちらも大将のお手製で、失礼ながら寿司職人とは思えないレベルです。


店名：鮨とよ島 【閉店】
住所：東京都文京区音羽1-22-18 アルス音羽II 1階
電話：03-3946-1313