2016年9月24日(土)は、本郷三丁目の『厨 菓子 くろぎ』へ。
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ここは湯島の割烹料理店『くろぎ』が恵比寿のスペシャリティコーヒー専門店『猿田彦珈琲』とコラボした和菓子カフェ。
以前からここの蕨もちと葛切りが気になっていて、近くの『麺屋 ねむ瑠』まで来たので寄ってみました。
お店は東京大学本郷キャンパスのダイワユビキタス学術研究館の1階にあります。
細長い杉板が張り巡らされたデザインの建物は、新国立競技場を設計した建築家の隈研吾氏が手掛けたものとのこと。
座席はテラス席がメインで30席くらいあり、店内は10席のみ。
12時に到着すると8割から9割方の混み具合で、店内のテーブル席を選択。

メニューは葛切り、蕨もち、あんころもち、塩アイス、珈琲、ビール、そして、夏季限定のあんみつ、水ようかん、かき氷、水出し珈琲があります。
妻と2人で訪れたので、お目当てだった蕨もちと葛切りをオーダーしてシェアすることに。
両方とも珈琲と塩物、干菓子が付いており、私は珈琲の濃口を、妻はカフェラテをチョイス。

蕨もちも葛切りも注文を受けてから作っているそうですが、思っていたよりも待つことなく10分ほどで提供されました。

まずは蕨もちからいただきます。
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■蕨もち 2,200円(税込)

お盆には蕨もちの他に黒蜜と塩物、干菓子、珈琲が乗っていて、生花が添えられています。
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ひょうたん型の黒塗りの漆器は3つに仕切られていて、蕨もちときな粉、抹茶きな粉が入っています。
そして、蕨もちは氷水に浸っていて、艶やかでやや黒みがかっており、2センチくらいの大きさに平たく丸められています。
上には桜の花の塩漬けが散りばめられていて、洒落ていますね。
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蕨もちはお箸で持ち上げるのが難しいほど柔らかくてプルンプルン。
そっと口に運ぶと、瑞々しくてツルンとした滑らかな舌触り。
そして、トロリと溶けるように消えてなくなりました。
きな粉の香ばしさ、抹茶きな粉の苦味、そして黒蜜の甘さ、何れも繊細な風味の蕨もちにピッタリ。
きな粉、抹茶きな粉、黒蜜も本蕨粉100%使用の蕨もちに見合うよう、きっといいものを使っているのでしょうね。
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干菓子は和三盆のみで作られたもので、お店のロゴマーク入り。
口溶けが良く、まろやかで上品な甘さです。
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塩物はすぐき漬け。
箸休めも隙がありません。

蕨もちを半分食べたところで葛切りとチェンジ。
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■葛切り 2,100円(税込)

葛切りも蕨もちと同じくお盆に塩物と干菓子、珈琲が乗っていて、生花が添えられています。
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朱塗りの漆器は蕨もちのものと色違いで、葛切りときな粉、黒蜜が入っています。
葛切りも氷水に浸っていて、白く透き通っており、1センチ弱の幅で細長く切り揃えられています。
黒蜜には桜の花の塩漬けが散りばめられていて、漆黒にピンクが映えます。
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葛切りは吉野葛を100%使用したものとのこと。
ツルツルしていてお箸から滑り落ちそうです。
啜ってみると、瑞々しく滑らかな舌触りで、モチモチとした歯応え。
きな粉も黒蜜も葛のほのかな風味を生かしていますね。
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珈琲は『猿田彦珈琲』から派遣されたバリスタが淹れています。
和菓子に合わせたオリジナルブレンドとのこと。
ポットにたっぷり入っているので、食後にもう一杯注いで余韻に浸れます。

蕨もちも葛切りもお値段高めですが、食材や作り立てへのこだわりなどを考えれば、これくらいはするだろうなと頷ける逸品。

優雅な空間で、甘味を堪能できました。

かき氷も人気があるみたいだから、次回はかき氷にしようかな。

ごちそうさまでした。

店名:厨 菓子 くろぎ
住所:東京都文京区本郷7-3-1 東京大学 本郷キャンパス春日門側 ダイワユビキタス学術研究館1階
電話:03-5802-5577

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