2016年1月30日(土)は、歌舞伎座の近くにあるシチュー専門店の『銀之塔』へ。
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昭和30年創業の有名な老舗で以前から知ってはいましたが、訪れるのは今回が初めて。

3階建ての蔵を改造したという建物は趣きのある外観で、店内は分厚い鉄扉がそのまま残されていたりとレトロ感があります。
1階は座敷と椅子席、2階と3階は座敷で、裏には別館もあり、全てを合わせると100席以上もあるようです。

12時過ぎに入店すると1階の座敷は埋まっていて奥にある椅子席に案内されました。
2階と3階にもお客さんが入っている様子で、人気がありますね。
場所柄のせいなのか、全般的にお客さんの年齢層は高めで、かつ女性の比率が高めです。

メニューはシチューとグラタンのみとシンプルです。
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シチューはミックス、ビーフ、タン、野菜の4種類、グラタンは1種類。
それと、シチューとグラタンがセットになったミニセットがあります。

初訪なのでタンとビーフの両方を食べてみたくて、ミックスシチューを注文。
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■ミックスシチュー 2,600円(税込)

シチューは土鍋で提供されます。
全てのメニューに小鉢3品と漬物、ご飯が付いています。
小鉢は切り干し大根、ひじき、ぜんまいの煮物。
漬物はきゅうり、にんじん、大根の浅漬けでした。
土鍋に小鉢、漬物、お茶碗によそわれたご飯やお箸にレンゲと、和定食仕立てですね。
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シチューは湯気が立っていて熱々です。
恐らく注文が入る度にシチューを一食分ずつ大きな寸胴鍋から土鍋に移し替えて、グツグツになるまで煮立たせて仕上げているのでしょう。
デミグラスソースは明るめの茶色で、あまりトロミがなくサラッとしています。
土鍋は深めでソースの量が多く、スープのように汁を飲むタイプのシチューですね。
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レンゲですくって一口いただくと、コクと旨味が広がります。
また、思ったよりもあっさりとしていてクドさを感じない優しい味わい。
隠し味に味噌を加えているのか、なんとなく和を感じます。
ご飯によく合うデミグラスソースで、これはご飯が進みますね~。

具は牛肉とじゃがいも、人参、玉ねぎ、絹さやが入っています。

牛肉はミックスにしたので2種類入っていて、タンとたぶん肩ロースかな。
両方ともゴロゴロと入っていて、なかなか食べ出があります。
また、どちらもじっくり煮込まれているようで、箸で切れる程やわらかいです。
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肩ロースは繊維がホロホロとほぐれるような柔らかさ。
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一方、タンは口の中でトロトロととろけるような柔らかさです。
どちらもそれぞれ良さがあり、ミックスにして正解でした。

野菜は肉とは逆にじっくりとではなくサッと煮ているらしく歯応えを残しています。
ジャガイモと人参は細長い棒状にカットされていてホクホク。
玉ねぎはシャキシャキしていて、私の苦手な食感のあるやつでした。
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シチューの具を食べ終えたら、ご飯をおかわりして土鍋に投入。
おじや風にしてデミグラスソースを残すことなく堪能しました。

今回はご飯を2杯に抑えたけど、このシチューとお茶碗の大きさなら軽く3杯は行けそうですね。

ご飯との相性が抜群に良いシチューでした。

ごちそうさまでした。

店名:銀之塔
住所:東京都中央区銀座4-13-6
電話:03-3541-6395

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